季刊 出版指標 2023年秋号

[第1特集]データから見る読者と読書環境の変化 1997〜2022年
●ネット社会形成に翻弄された四半世紀
 今後向き合うのは人口減
 大切なのは読者育成と“生涯読書”の環境づくり

【特集の概要】
紙の出版物が1996 年の2 兆6,564 億円をピークに下降線をたどり始めてから四半世紀が過ぎた。
2022年の販売金額は1兆1,292 億円。電子出版の5,013 億円を入れても1兆6,305 億円、最盛期の6割という数字だ。この四半世紀で人々の生活スタイルや働き方、情報入手方法、趣味嗜好のあり方は大きく変わり、出版物の購読にも著しい変化を与えた。また少子高齢化が進み、その影響も出てきており、今後は人口減とも対峙しなくてはならない。そこで、改めてさまざまなデータからこの四半世紀を振り返るとともに、これからの出版についても考えてみたい。 (高橋史子)

[第2特集]読書バリアフリーの現在
●「読む権利が保障される社会」へ向かって
 推進される読書バリアフリー

【特集の概要】
難病を患う市川沙央氏が『ハンチバック』で第169回芥川賞を受賞し、記者会見で日本の「読書バリアフリー」への対応の遅れを指摘したことは大きな注目を集めた。2019年の「読書バリアフリー法」施行
以降、障害者の読書環境の整備は各業界でも取り組まれている。直面する課題、現時点での各関係者(出版社、図書館、非営利団体等)の取り組み、今後の展開を探究する。 (林 朋廣)

【その他コンテンツ】
● 書籍・売れ行き良好書
● Mook Ranking
● Comic Ranking
● Books Trends
書籍分野のトピックスや新刊情報
● Magazine Trends
雑誌分野のトピックスや売れ行き動向分析
● 創刊・休刊・刊行変更一覧
● 電子出版
電子ストアの売れ行き良好書ランキング
● 業界動向
News File、出版業界の主な出来事
● 出版統計
推定販売額・返品率、書籍・雑誌の部門別統計(新刊点数・発行部数・発行金額・平均価格)など
●第16 回高橋松之助記念大賞受賞者決定
(2023年10月25日発行・B5判・88頁)
  • 4,400円(税込)