季刊 出版指標 2025年冬号

【お詫びと訂正】『季刊 出版指標』2025年冬号8頁および63頁で発表したコミックス新刊点数(書籍扱い含む)に誤りがございました。正しい24年1〜12月期累計の新刊点数は前年比2.2%増の1万5,081点です。
詳細はこちら(PDFリンク)になります。お詫びして訂正いたします。

[第1特集]2024年 出版物発行・販売概況
【概況】
 紙+電子市場は1.5%減
 紙は5.2%減、かろうじて1兆円を上回る
 電子は5.8%増、全ジャンルでプラスに
【書籍】
 販売金額4.2%減、6千億円割る
 店頭売り上げは前年を上回る
 文芸・学参・ビジネス書などが好調
【雑誌】
 販売金額6.8%減
 月刊誌やや下げ幅縮小、週刊誌苦戦
 ムック約2%減、コミックス約10%減

[第2特集]2024年 電子出版市場
●電子出版市場は5.8%増の5,660億円
 コミック6.0%増、書籍2.7%増、雑誌6.2%増
 主な電子ストア・アプリの2024年ジャンル別ランキング

[第3特集]データからみる翻訳文学の現状
●この15年でグローバルに拡大した
 翻訳文学の売れ行き
 時間も国境も、軽々越えるコンテンツの力
【特集の概要】
 昨年、6月に発売されたガブリエル・ガルシア=マルケスの文庫版『百年の孤独』(新潮社)が大ヒットした。2025年年始の重版まで含めた累計部数は37万2,000部。同書の単行本が日本で発売されたのは1972年だ。初出が半世紀以上前のコロンビア人作家の手によるスペイン文学が短期間でこれほど売れたのは驚異的と言っていい。
そして10月にはノーベル文学賞を韓国の女性作家ハン・ガン(韓江)が受賞、同氏の作品がいま売れ行きを伸ばしている。K-文学は2019年に『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)がヒットして以降、小説だけでなくエッセイも含め幅広く受け入れられている。
私たちは長らく英語で書かれた英米文学には親しんできた。英米文学以外では一部の古典・名作を読むにとどまっていた読者はきっと多いことだろう。しかし、09年、14年、そしてコロナ禍を挟む19〜23年の翻訳文学の販売データを言語別に分析すると、その読まれた方が英米文学からグローバルに大きく変わってきたのが分かった。その現状と背景をレポートする。 (高橋史子)

【その他コンテンツ】
● 書籍・売れ行き良好書
● Mook Ranking
● Comic Ranking
● Books Trends
書籍分野のトピックスや新刊情報
● Magazine Trends
雑誌分野のトピックスや売れ行き動向分析
● 創刊・休刊・刊行変更一覧
● 電子出版
電子ストアの売れ行き良好書ランキング
● 業界動向
News File、出版業界の主な出来事
● 出版統計
推定販売額・返品率、書籍・雑誌の部門別統計(新刊点数・発行部数・発行金額・平均価格)など
(2025年1月24日発行・B5判・94頁)
  • 4,400円(税込)